夏休み読書感想文コンクールの課題図書読んでみた 2022 高校生の部 「その扉をたたく音」瀬尾まいこ
瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」
図書館の予約件数がすごい数だったんですが、回ってきました。読めました!
読書感想文コンクール 2022年の課題図書になってたんですね。
瀬尾まいこさんと言えば、2019年本屋大賞に選ばれた「そして、バトンは渡された」
が話題になりましたね。こちらも図書館の予約件数がすごかったです。
そして、「あと少し、もう少し」
こちらも有名ですね。有名中学入試問題に使われた本、としてネットで紹介されていました。小中学生が読んでも楽しめるのではないかと思います。
あらすじは
陸上部部長の男の子が、中学校最後の駅伝のためにメンバーを募る。
その一人一人に声をかけるうち、それぞれの事情が明らかになっていく。
寄せ集めのメンバーだったみんながだんだんとまとまってくるが、最終的に当日ゴールする事ができるのか、、、。といったお話です。
今回読書感想文コンクール、高校生の課題図書に選ばれた
「その扉をたたく音」
あらすじ
29歳、無職、ミュージシャンを目指す事を口実に、裕福な親から仕送りを受けながら一人暮らしをしている無職の青年、宮地。無気力だった彼が、老人ホームの慰問でギターを演奏した際に出会った介護士の渡部。
宮地は渡部のサックスの演奏に感動し、「神様」に出会ったと感じる。そして一緒に演奏をしようと誘う。熱心に音楽の世界に誘われても、宮地は介護士の仕事を天職とし、興味を示さない。そして二人は老人ホームで一緒に演奏する事になるが、、、。と言うお話です。
課題図書の選定理由は 読書感想文コンクールHPより
【選定理由】
序盤の混沌とした雰囲気から終盤へと加速していく展開が読みやすい。周囲の人々と織りなす主人公の成長物語が、作品として引き込まれる。
となっています。
主人公の宮地に、サックスの「神様」と言われる介護士の渡部ですが、
この人が「あと少し、もう少し」の駅伝メンバーの一人なんですよ。
「おばあちゃんと暮らしている」と言っていた、あの男の子が、介護士になっていて、今もおばあちゃんと暮らしていることに感動しました
幸せそうで良かった・・・
私は、親のすねをかじってぐずぐずしている主人公の宮地には全く感情移入できずイラっとするのですが、(そういう狙いなんでしょうが)、渡部君のその後が知れたのはよかったです。「あとすこし、もうすこし」を読み返したくなりました。
老人、痴呆、介護、死など重いテーマなのですが、そこは瀬尾まいこさんなのでサラッと描かれていて、目標がなくぼんやりとしていた青年が老人達と触れ合うことで活力や目標を取り戻して行く、といったお話です。
高校生が感想文を書くなら・・・
- 身近にいるお年寄りについて考えながら感想文を書いてみる、
- 無気力な主人公宮地、あるいは安定して仕事に誇りをもっている渡部、どちらに共感したかとその理由を書き、何か自分の目標や、将来の夢のようなものをからめながら書いていく、
と言ったところでしょうか、、、。
私は「その扉をたたく音」は本音を言うとあまり引き込まれなかったので、高校生が読むなら「あと少し、もう少し」のほうをお勧めしたいです。
面白いですよ!
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