『風の神送れよ』夏休み読書感想文コンクールの課題図書読んでみた 2022小学校高学年
もう8月ですね。みなさん夏休みの宿題、はかどっていらっしゃいますか?
夏休みの宿題と言えば読書感想文
うちの子たちも苦しみながらなんとか書き終えました
2022年度 夏休み小学校読書感想文コンクール 高学年の部 課題図書
『風の神送れよ』を私も読んでみました。
何冊か課題図書を読んでみて思ったのですが、この本は感想文を書きやすいと思います
理由は
・コロナ禍の2021年が舞台になっているので、感情移入しやすい。自分の体験を入れて感想文が書きやすい
・登場人物 のキャラクターが際立ち、どこか共感できる部分がありそう
主人公 優斗 5年生 急に祭りの責任者になりとまどう
凌 6年生 頭領を務める予定だったが怪我のため祭りに参加できなくなる
宇希 転校生 コロナ禍で父親の仕事がうまくいかなくなり、長野に転校してくる
3人の誰かについて思った事、自分と共通することをみつけられそう
ですので、小学校高学年が感想文を書きやすいお話だと思います
あらすじ
長野県の天竜川の流れる地域で行われているお祭り、このお祭りは子供達だけで行われる神事であり、400年も続いている。子供達が村を歩き厄を預かり、その後預かった厄を谷に捨てることで厄払いをする。
主人公の小学5年生の優斗は、このお祭りを面倒と思っている。しかし責任者である6年生の頭領の怪我によって、自分が代表の責任を負う事となる、優斗達は祭りを無事に終えることができるのか・・・。
このお話は2021年の冬を舞台にしており、コロナ禍の子供達を描いています。
あとがきによると、作者の熊谷千世子さんは、このお祭りを知り取材をしていたそうですが、2021年の「コト八日行事」がコロナで中止となり、この物語の中でだけでも行事を行わせたいと思いこの小説を書いたそうです。
この本は小学生が読書感想文を書きやすいと思います。
小学生が感想文を書くなら
・コロナ禍で悔しい思いをした事
・やりたくない仕事(学校の係など)をした経験
・自分が怪我や病気で、何かに参加できずに残念だったこと
・責任のある役を担ったときの気持ち
など、何人かの登場人物の中で自分が共感できる人を選び
自分が経験した事と組み合わせて書くと筆が進むのではないでしょうか。
小学校高学年の娘もこの本を選び、自分がコロナで残念だった事などを感想文に書いていました。
私の感想は
小学生向けの小説と言うことで、あまり感動などはなかったのですが、
村を歩いて疫を預かり、それを谷に捨てて厄払いする、という昔話や怪談のようなストーリーが、漫画「百鬼夜行抄」に出て来そうなお話だな、と思いました。
こういった行事が今も続いている事がすばらしいですね。
律と司が二人で祭りの役を担って、厄払いする話は何巻だったかな・・・。